【トーラス・ライフの経営哲学】7/12更新 BLOG 2025年7月12日 / 【トーラス・ライフの経営哲学】7/12更新 はコメントを受け付けていません 第3回:魂に残る傷──トラウマという内なる牢獄 🕳️ リード 「お前には無理だ」「どうせ失敗する」そんな声が、ふとした瞬間に聞こえることはないだろうか?それは他人の声のようでいて、いつしか自分の内面に取り込まれてしまった「過去の記憶」かもしれない。幼少期の支配、学校で味わった屈辱、親密な関係での拒絶――それらは無意識の底に沈みながら、わたしたちの選択と行動を支配している。トラウマは、過去の出来事ではない。**今を蝕み続ける“神経のパターン”**なのだ。 🧠 1. トラウマが行動をハイジャックする仕組み 脳には、外界の脅威を即座に察知し、反応するための装置がある。その中心が**扁桃体(へんとうたい)**だ。かつて受けた傷つき体験が、「恐怖」と「無力感」を伴って記憶されると、扁桃体はそれを“命の危機”とみなしてしまう。すると、類似した状況になるたびに、**過剰なアラーム(闘争・逃走・凍結反応)**が作動する。・人前で話すだけで声が震える・些細な否定で過剰に落ち込む・成功のチャンスを自ら潰してしまうこうした反応は、理性の選択ではない。記憶の“回路”が、現在を乗っ取っている状態なのだ。 ✍️ 2. 言語化=回路のリライト では、どうしたらその回路を修正できるのか?その鍵が、“書くこと”=言語化にある。言葉にすることで、右脳的な感情体験が、左脳的な論理と結びつき、バラバラだった記憶の断片が「物語」として統合される。これは**“書く瞑想”**とも言える。さらに心理学の研究では、感情を正確に言葉にする「感情ラベリング」が扁桃体の暴走を鎮める効果があるとされている。つまり、“語ること”は癒やしであり、再構築でもある。 💗 3. セルフ・コンパッションという再構築 トラウマから回復するプロセスにおいて、もっとも大切なのは「自分へのまなざし」だ。わたしたちは、自分の中の傷を「ダメな部分」として扱いがちだが、その視点を少しずらしてみよう。傷ついた「自分自身」を、被害者でも加害者でもなく、“目撃者”として見守る。その視点の変化が、癒やしの第一歩になる。さらに、「小さな成功体験=マイクロ勝利」を積み重ねることで、神経系のパターンは少しずつ変化していく。・5分の早起き・怖かった相手に「NO」を言えた・感情を言葉にできたこれらは、回復の“回路の再配線”となる。 ✨ まとめ & 行動提案 過去のトラウマは、時間が解決するとは限らない。しかし、意識的な内省と言語化、そして慈悲のまなざしが、その「内なる牢獄」の扉を少しずつ緩めてくれる。✅ 今日からできる2つのアクション:毎晩5分、自分の痛みや思いを言葉にしてノートに書く。「傷を語れる場」──信頼できる相手やオンライン対話を1つ持つ。トラウマは“消える”ものではないが、**“共鳴されることで癒える”**という力を、わたしたちは持っている。 🔮 次回予告 第4回は【三つの革命──身体・魂・精神の武器】。糖質断ち、非暴力ヴィーガニズム、そしてトラウマ解放。それぞれの実践が、どのように連動し、変容のスパイラルを生むのかを探ります。※こちらでご紹介している内容は、トーラス・ライフとしての経験や見解をもとにまとめたものです。必ずしも一般論や科学的定説と一致するものではありませんので、ご自身での判断とご理解のうえお読みください。 最後までお読みいただきありがとうございます。より詳しい内容や、日々の気づき・考えを「note」にて発信しています。ぜひこちらもご覧ください →トーラス・ライフ 中の人