第1回:合法ドラッグ──“糖質”が思考を奪う

🍰 リード

「糖質」。
それは、私たちの生活に最も自然に溶け込んだ“合法ドラッグ”かもしれない。
甘いスイーツ、白米、パン、ジュース。
口にすればホッとし、脳が喜び、心が落ち着いたような錯覚に陥る。

しかしそれは、**“錯覚”**にすぎない。
糖質は、知らぬ間に思考をぼかし、創造性を鈍らせ、
人生の選択を狭めていく「静かな麻薬」なのだ。

🧠 1. 糖質依存という見えない鎖

「糖質依存」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
依存というと薬物やアルコールを想像しがちだが、糖質にもそれに匹敵する報酬系への作用がある。

糖質を摂取すると、血糖値が急上昇し、脳内でドーパミンが分泌される。
これはまさに、「報酬を受け取った」と脳が認識する快感物質だ。

しかしその後、急激に血糖値が下がることで、
イライラ、焦燥感、疲労感といった**「反動」が押し寄せる**。
この落差が、さらなる糖質摂取を誘発する。まさに**“ジェットコースター思考”**。

気づけば、頭がぼんやりする
→ 何か食べたくなる
→ 甘いものを口にする
→ スッキリするけど、またどこかで気分が落ちる…

この無限ループに、どれだけの人が囚われているだろうか。

🎨 2. 創造性を溶かすメカニズム

糖質の乱高下は、単に体調を左右するだけではない。
わたしたちの**「発想する力」「集中する力」**を、確実に削っていく。

そのカギを握るのが前頭前野
ここは、意志決定、創造性、計画性を司る脳の司令塔だ。

血糖値が乱れると、この前頭前野の働きが鈍くなる。
結果、アイデアが出なくなったり、やる気がなくなったりする。

現代のトップクリエイターや実業家が糖質制限をしているのは、
単に「健康のため」だけではない。
“脳のクオリティ”を維持するための戦略なのだ。

🔓 3. 自分の意思で“甘味連鎖”を断ち切る方法

依存というのは、「意思」では抜け出せないことが多い。
でも、意思を“準備”することはできる。

❶ 最初の48時間が山場

糖質を抜くと、まず来るのが“渇望”と“頭痛”。
これは身体が切り替わるサイン
2日目の夜あたりでピークが来て、3日目からすっと楽になる人が多い。

この時期は、以下の「置き換え食材」が役立つ:

  • ナッツ類(特にくるみ、アーモンド)

  • 高カカオチョコ(85%以上)

  • 生姜紅茶やハーブティー

❷ スパイス × ファイバーで脳にご褒美を

「甘味の代わりに香り」を使う。
シナモン、カルダモン、ナツメグなど、スパイスには中枢神経を刺激する作用がある。

また、腸を整える食物繊維を意識的に摂ると、
“腸脳相関”が働き、脳のバランスも安定しやすくなる。

✍️ まとめ & 行動提案

思考を奪う「合法ドラッグ」から自分を解放するには、
まず“知ること”、そして**“小さく始めること”**が鍵。

✅ 今日から始める 3 ステップ:

  1. 白砂糖を含む加工食品を3日間だけ避けてみる

  2. 代わりにスパイスティーを飲み、手帳に感覚の変化を書く

  3. 最終日、自分の頭がどう“澄んで”きたかを感じてみる

🎯 次回予告

第2回のテーマは【暴力のエネルギー──肉食のカルマを見つめる】。
「食べること」は、社会や思想ともつながっている。
あなたの皿の上に横たわる“もう一つのストーリー”に耳を傾けてみよう。

※こちらでご紹介している内容は、トーラス・ライフとしての経験や見解をもとにまとめたものです。必ずしも一般論や科学的定説と一致するものではありませんので、ご自身での判断とご理解のうえお読みください。

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