【トーラス・ライフの経営哲学】6/19更新 BLOG 2025年6月19日 / 【トーラス・ライフの経営哲学】6/19更新 はコメントを受け付けていません G7サミットとはなにか──“閉じた円卓”と、めぐりの限界 1. G7とは、“先進国クラブ”という時代のトーラスだった G7(主要7か国)は、第二次世界大戦後の西側経済圏が、共通の方向性を持って動くために設計された構造です。• 経済危機への協調• 通貨や金融の安定化• 民主主義と自由貿易の維持当初のG7は、**「共鳴する国々のトーラス」**として、世界の中心からエネルギーを放出する装置のように機能していました。 2. トーラス構造とは、“開かれた渦”であるべき 本来、トーラスとは:• 中心が空いていて• 内から外へ、外から内へ• エネルギーが自由に流れる“循環の構造”G7の初期は、まさにこのような**“協調の循環体”でした。しかし時が経つにつれ、その渦は内向きに巻き、外とのつながりを失い始めた**。 3. いまG7が問われているのは、“閉じためぐり”の限界 現在のG7の構造を俯瞰すると:• 人口・経済規模の世界的比率は縮小• 新興国やグローバルサウスが台頭• 「価値観の共有」だけでは語れない課題が増大トーラスで言えば、“中心ばかり肥大化し、外への流れが詰まった状態”。内部の整合性だけにエネルギーを費やすと、やがて渦は回らなくなる。 4. “同質な国々の円卓”が、世界の多様な渦とぶつかるとき • ロシアと中国の影響力• BRICSやユーラシア圏の連携• 多極化する資源・通貨・思想これらは、G7とは異なる周波数で回るトーラスです。問題は「どちらが正しいか」ではなく、異なる渦が同時に存在する時代に、G7がどう“開かれた循環”として再設計されるかです。 5. G7は“リーダーシップ”から“調律”の場へ変われるか? もはや、世界の中心で声を張り上げる構造は限界です。むしろ必要なのは、「聞く」サミット、「つなぐ」サミット、「通す」サミット。• 対話ではなく、“共振”を設計する• 声を届けるのではなく、“渦を共有”する• ルールを示すのではなく、“空間を明け渡す”トーラス的哲学で言えば、中心に空(くう)を残すことが、最大の影響力なのです。 6. そもそも「西側」が、私たちの未来を決めるのか? G7は、西側先進国によって構成された枠組みです。しかし今、私たちは問わなければならない時代に来ています。「なぜ、私たちの未来を“あの円卓”が決めるのか?」その問いは、単なる政治的反発ではなく、“世界のめぐり方が多様化している”という自然な構造変化への気づきなのです。 7. G7のめぐりは、“私たち”のトーラスに触れているのか? • G7が語る経済成長は、地球環境とどう重なるのか?• G7が描く安全保障は、地域文化の記憶と共鳴しているのか?• G7が設計するルールは、非西洋の哲学や精神と循環し得るのか?トーラス的哲学で言えば、“中心が自分の外にある”とき、めぐりは常に“外から内へ”押し込まれる流れになる。つまり、私たちの意思が中心にない社会構造では、本当のエネルギー循環は起きないということ。 8. 自分たちの“渦”を取り戻す時代へ いま世界は、グローバルからローカルへ、中央集権から多極ネットワークへと、渦の生まれ方が変わってきている。それは、誰かに決められた未来を生きる時代から、自らが“中心となってめぐりをつくる”時代への移行でもある。私たちは、西側が与える“共通の未来”の渦に乗るのではなく、自らの場所で、言葉で、暮らしで、“固有の渦”を立ち上げるタイミングに来ているのです。 9. G7は、誰の意図で物事を決めているのか? 私たちはニュースで「G7が決定した」と聞く。でも、その“決定”は、誰の意志なのか?誰が発案し、誰が誘導し、誰が仕上げたのか?それが「明確に可視化されること」はほとんどない。各国の代表はいても、その背景にはシンクタンク、企業ロビー、軍産複合体、金融資本、多国籍コンサルティング機関がある。それは一つの顔を持たず、名前を名乗らず、しかし合意形成の“流れ”だけをつくる無名の構造。 10. トーラスの中にある“不可視の中心” トーラス構造において、渦の中心は空(くう)であり、見えない。しかし本来それは、“透明な中立性”として機能すべきであって、“操作される空白”になってはいけない。今のG7の中心が、誰かの「明確な顔を持たない意図」で動いているとしたら──それは、トーラスの流れが歪められ、外周から見える現象だけが回っている状態なのかもしれない。 11. 私たちには、決して見えない存在なのか? 私たちは、「決定されたこと」を知ることはできる。けれど、「なぜそうなったのか」「本当の構造はどこにあるのか」は、いつもヴェールの奥にある。トーラス的に見れば、それは**「中心にアクセスできない状態」**。中心に触れられなければ、真の循環は生まれない。そしてこれは、単に政治の問題ではなく、私たち自身が「外周を回っているだけの存在」に甘んじていないかという問いでもある。 12. 私たちの平和の願いと、G7の風景はつながっているのか? 日々の暮らしの中で、私たちは、ただ穏やかに、安心して暮らし、子どもたちが未来を描ける日々を望んでいる。しかし、テレビやネットで映し出されるG7の風景は、その願いと、まるで別のレイヤーに存在しているように見える。• 威厳ある建物• 堅い表情• 「安全保障」「経済制裁」「防衛協力」……それは“国際政治”の言葉かもしれないが、私たちの“肌感覚”からは、遠く離れている。 13. 別世界のように流れていくG7の空気 G7を見て、私たちが感じるのは、「大きなことを決めているらしい」という圧倒的な距離感。• そこに“私”はいない• そこに“生活”は語られない• そこに“人の匂い”はないトーラス的に見れば、それは**“外周だけが高速回転し、中心に実感が通っていない”構造**。中心に“空(くう)”があることは、自由と創造を生むはずだ。しかし、中心に“虚無”があるなら、渦はただ空転するだけなのかもしれない。 14. 日々の暮らしと、トーラスの再接続 私たちが感じている「遠さ」こそ、いま世界のトーラスが切断されている兆しではないか?• 政治の中心に、“暮らし”がない• 合意形成の場に、“感情”がない• 安全保障に、“共鳴”がないだからこそ、G7が本当に意味を持つためには、「一部の政治的中心」ではなく、「あらゆる日常の渦」とつながり直す必要がある。 結語:G7は、“めぐりの編集者”になれるか 世界はいま、多層的なトーラスの時代へと進んでいます。• 西洋と東洋• 北と南• 資本と精神• 権力と共感G7が“存在意義”を保ち続けるには、「主導権」ではなく、“渦と渦をつなぐ中心の空洞”として機能できるかどうか。それは、これまでのG7を“頂点”とするピラミッド構造から、“多極のめぐり”をつなぐ**トーラスの節点(ノード)**へと転換できるかにかかっているのです。※こちらでご紹介している内容は、トーラス・ライフとしての経験や見解をもとにまとめたものです。必ずしも一般論や科学的定説と一致するものではありませんので、ご自身での判断とご理解のうえお読みください。 最後までお読みいただきありがとうございます。より詳しい内容や、日々の気づき・考えを「note」にて発信しています。ぜひこちらもご覧ください →トーラス・ライフ 中の人